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1977(昭和52年)

"満20歳"を祝う演奏会

輝かしい伝統の総決算

 県立明石高校音楽部の卒業生を中心につくっている明石高校OB吹奏楽団(松井隆司団長)が結成20周年を迎え、12月4日午後2時から明石市民会館大ホールで記念演奏会を開く。

 同吹奏楽団は昭和32年、明石高、旧明石中のOBたちを中心に結成。故有永正人・明石高校教諭の指導を受け、37年から39年まで3年連続全日本吹奏楽コンクール一般の部で優勝したほか、32年から41年までの間に優勝4回、入賞7回という輝かしい成績を残している。

 41年に有永教諭が死去したため一時、団員が減るなど低迷したが、ことし、県コンクールで金賞を獲得、再び活発な活動を始めている。 4日の演奏会は結成20周年を記念するとともに、故有永教諭のめい福を祈るため、盛大に催される。午後2時開場、2時半開演。大崎健一さんの指揮で、グノー作曲「舞踏音楽ファウスト全曲」「祝典のための音楽」「帰れソレントへ」などを演奏する。トランペットソロは伊藤隆文さん。入場料300円。なお、市内の小学6年生千人を無料招待している。

(昭和52年11月30日付神戸新聞)

昭和52年7月30日、尼崎文化会館にて
結成20年の年、県吹奏楽コンクールで金賞を得る
=昭和52年7月30日、尼崎文化会館にて

会場に千数百人

聴衆うっとり

大成功の記念演奏会

 県立明石高校OB吹奏楽団(松井隆司団長)の結成20周年記念演奏会(第9回定期演奏会)は、4日午後2時半から明石市民会館大ホールで開かれた。会場は千数百人が詰めかける超満員の盛況で、大崎健一氏(大阪市音楽団所属)の指揮で「エルザの大聖堂への行進」舞踏組曲「ファウスト」全曲など、1部から3部まで美しい旋律を会場いっぱいに繰り広げ、満員の聴衆を陶酔させた。

 同吹奏楽団は、昭和32年に故有永正人教諭(明高)の指導により同校音楽部卒業生たちで結成された。昭和41年までの9年間に、全日本コンクールに7回入賞、うち4回優勝という輝かしい偉業を挙げ、吹奏楽日本一の名を全国に知らせた

(昭和52年12月6日付神戸新聞)

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